Jason Robinson and Eric Hofbauer Japan Tour

帰国して一発目のライブがなんやとは、我ながらイカしてるぜ!一度、芸術文化センターでご一緒させていただいたパーカッション奏者のマルコス•フェルナンデスさんからお声かけいただきました。その時はあんまりおしゃべりさせていただいておらず、今回、あれ?アメリカにいたの?とかUNTなの?とか英語できるの?とか、盛り上がりました。Jason Robinson and Eric Hofbauer のお2人は、亡くなった友人の作品を演奏しているそうです。とても複雑で奇麗でとても良かった。ぷよさんも含めたフリージャズセッションで終了。これは楽しかったなあ。終演後、名古屋駅のホテルまでクルマで送っていく。往路は名古屋駅からタクシーで御器所まで来たんですって!とても喜んでいただけたけど、まだ気持ちが残っている英語での車内の会話が楽しかった。

ITEC2023@アリゾナ州立大学7/7

朝4時半に目が覚めて、初めて!湯船に浸かって目を覚ます。5:30のホテルのシャトルバスの乗り場に5:10に待機しました。「早すぎるでしょ」と思ったけど、5:30になったら定員ギリギリの人数のグループがやってきて、これは危なかったかもしれない。

起きれましたのポーズ

空港に着いて早速チューバマンとは違うターミナルへ。ここでさようならね。さよならチューバマン。

シアトルまでのアラスカ航空チェックインカウンターには長い列。15分ほど待ちました。
楽器とスーツケースを預ける。これは名古屋までいくからね。と言われるも信じられなかったので、再度「これは、まっすぐ名古屋まで行くの?」と確認。「まっすぐ名古屋までだよ」
と言われ信じる。

あっけなく出国手続きをして、シアトルへ。
シアトルの空港は、ターミナルごとに巡回モノレールがあって、違うターミナルへ行くには、モノレールを乗り継がないといけないという、初心者にはとても難しいシステムでありました。



シアトルでお昼ご飯。ポテトとソーセージハンバーガー。もうこーゆーお食事もこれで最後です。ビールも飲んだ。



なんとか帰りの便も呑んで寝て帰りたいのだけど、お店でたくさん呑む余裕はナシ。そのあたりをウロウロすると免税店で小さなボトルウィスキーを売っているのを発見、レジへ持っていくと「ターミナル内や機内では飲めません。飛行機を降りたところでのお渡しです」と言われ、これは完敗。だめだ。と諦める。

機内で、どれが一番眠れるだろうなどと思いながらハイボールをいただきました。
ちょっと寝ては起きてを繰り返して、羽田に到着。ほら、荷物をピックアップして預けなおすって言ってるじゃないですか。羽田の入国審査は、旅行の目的はなんですか?「音楽のカンファレンスへの出席です」それはなんですか?と楽器のフライトケースをさされ「楽器です」と答えただけ。楽器出したり見せたりしたかったなあ。



羽田でもターミナルの移動がありました。なになに、バスで移動ですかとバス乗り場にいくと、モノレールがあると表示があるじゃないですが。気分はもうすっかりハイカラなので、3階のモノレールに行くじゃないですか。そうすると、有料って書いてあるじゃないですか。アメリカの空港ではお金なんて払わないわよ!と怒りつつ、バス乗り場に行くじゃないですか。それは空港リムジンバス乗り場で、無料のターミナル間のバスは違うところじゃないですか。

そんなこんなでこれまた右往左往しながら、なんとかターミナルを移動しました。成田も羽田もそりゃハブ空港になれませんわなあ。羽田空港で、ようやくホッとして乾杯!ぐっすり寝てセントレアまで飛びました。セントレアで楽器と荷物をピックアップしてモバイルWi-Fiを返却ポストに入れて、あとは名鉄で帰るだけ!

実家の母に迎えに来てもらって、そのまま実家へ。お蕎麦が一袋茹でられて出てきました。ほんとにありがたい。普段なら半分しか食べられないんだけど、なんとか食べられてしまったのは、胃がアメリカサイズになっているんだろう。



おしまい

ITEC2023@アリゾナ州立大学6/7 Day4

果たしてわたくしは、一度もウォームアップセッション行きませんでした!無理!

11時過ぎの昨日、共演したバーズビック氏のリサイタルから参戦!ここまでいろんなイベントがありましたが、満席、立ち見が出ているのは初めて見た。期待の高さが解ります。バーズビック氏登場とともに雄叫びのような歓声と拍手が。もうすごかったなこれ。ぼくはこういう風に純粋に音楽を楽しめているだろうか。

二人目登場してほどなくして、中座。そう、チューバマンショーはお昼のランチタイムの本番があるのです。屋外で!この大会を通して、屋外で演奏するのはわたしたちだけです。

はじめは他のグループ含め屋外での演奏がセットされていました。ところが途中で「天候が暑すぎるかもしれないので、夜の部分に詰め込むことにしました」みたいな連絡がきたので「外でもできますわョわたしたち」と、根性を見せたら、そのまま演奏の枠を残してくれたのです。

どこでやるんだろ?とウロウロしていたら、中庭にテントが設営されているのを発見。配信機材や記録用カメラをセッティングしていると、昨日、ノリノリで見てくれた学生さんが集まってきてくれた。

そして、ノーステキサス大学の学生さん2人も楽器を持って。もし良かったら一緒に数曲演奏してくれたら嬉しいんだけど。みたいにお誘いしていたのです。返事がなかったので、「あ、無視されちゃったかな」と思っていたのでとても嬉しかった。日本人が丁寧に返信する感覚とちょっと違いますわな。建物の中で開催されているコンサートが終わるのを待って演奏開始。なんか、こちらの方が本分みたいなものなので、昨日よりブリブリ吹くことができました。音を聞きつけて遠くから来てくれる人も。CDも全部売れました。

ノーステキサス大学の学生さんと一緒に演奏したのは、ぼくがチューババレンタインのために残してきた楽譜。まだ演奏してくれてるっていうので、これならリハーサルなしでいけるかなと。そんな思い出話なんかもしながら。終演して片づけていましたら、昨日、ジャズコンサートをしていたGailがどこからともなく表れて、暑いからあっちの建物の陰で聴いてたけど!とても良かったよ。あの曲のあのメロディが!みたいにフレンドリーに話しかけてきてくれて。サイコーの気分でした。

ジャパンの山口、九州の若者のグループ、海響ベーストライブの演奏を聴きに。ちょっと早く会場に入ると、リーダーの弘中くんが、MCの練習をしていて。こちら、丁寧に決まったことをおしゃべりするタイプです。ジャパン人のMCにもいろいろありましたね。チューバマンショーが唯一でたらめでストリート感がありました。良いのではないでしょうか。若い人にも「いろんな人がいるんですね」みたいに思ってもらえたのはないでしょうか。

曲も表情もさわやか!この中の数人が飛行機乗り遅れ事件になるとはこの時は誰も予想しておりません。
Origamiのみなさんと。岩満君は終始、忙しそうにしておりあまり出会わなかった。

4時ころ、まだイベントは続いていたけども、チューバマンとわたしは会場をあとにして、お土産屋さんへ。わたしたちには、アメリカからJAPANに絵葉書を出すという使命があるのです。うっかりもう郵便局の営業時間過ぎてます。ハガキはドラッグストアで買いました。切手は?どうやらドラッグストアで買えるみたい。いくら分必要?そんなことを、ちまちま調べて30分くらいかけて必要な分を購入。

ホテルに帰って、お手紙タイム。
その後、個人で来ている学生さんを誘って電動スクーターの会。グループで来ている人を誘うと迷惑かけちゃうので、個人行動している人だけ。「実は乗ってみたかったんです」と。そう。初めての外国でこういうことになかなか踏み出せないでしょう。しばらく、みんなで交代に乗って遊びました。

からの!まだ終わらなくて、ジャムセッションへ突入!20時から22時!ぼくはやっとセッションに参加できるので(デビューを果たしたので)張り切って会場に参りましたら、ホストのゲイルが困り顔で電話中。
どうやら、バックバンドがいないらしい。昨日までは22時~24時という設定だったので、時間を勘違いしているのではないかということ。

みんなでどうしようどうしよう。と困っていたところ、とある女性チューバ奏者さんが楽器をだして、ホレ!わたしが伴奏してあげるから、さっさと楽器をだしなさいこの腰抜けども!みたいな感じで楽器をブッカブカ吹き出しました。ジャズのひとではないということで、簡単なブルースみたいなものばかりだったけど、これで会場が明るくなりました。

そこへ「ごめん!ごめん!すまん!」みたいな感じでリズムセクションが登場。
予定を1時間後ろ倒しにしてジャムセッションが本格的に始まりました。

ごきげんのゲイルがステージのヘリに座り、みんなここに座れと。なぜかホーン隊が横並びになって。床にふんぞり返って演奏したらみんなそれを真似しだしたりして。踊りだしてケツ振りダンスしたり。さいっこーのジャムセッション。ジャズをぜんぜんやらない、学生さんも参加して。このゲイルの寛大さにホレた。参加した学生さんも嬉しそうで。

かくしてサイコーの夜となりました。さて、明日は4時半起きなのだけど、酒を買いに出るわたしたち。「蒸留酒だとアレだからワインくらいにしておこうか。」と、一応見せた、大人の分別。

ITEC2023@アリゾナ州立大学5/7 Day3

またしてもウォームアップセッション行けず。チューバマンはすごいなあ。

本日はプライベートなイベントからのスタート!

なんと、ドクターボーマン同窓会@日本食レストランでございます。光栄なことに仲間に入れてもらえました。

今回のヒロインの小久保さんは、ぼくが後ろの「ヌード劇場」にフォーカスしてるのに気づかない純真さ。
15ドル払ってラーメンたべました
お誕生日おめでとう!

昨日、胸アツで聴いていた、ノーステキサスカルテットの人が目を輝かせながら話しかけてきてくれて「あなたが!あの!トシ!!ドクターボーマンがずっと話をしてくれたよ!」と。

きっとそれ、音楽の話じゃないんだろうな。と。。。

そして、自分もメキシコに近い地域で公演をしたときに覆面被って演奏したんだよとビデオを見せてくれたり。あれって演奏しにくいよね!みたいな話も。

ITECに戻り、安東京平くん率いるOrigamiの公演。

ジャパニーズかわいい

チューバマン曰く、こういうかわいい衣装は日本人にしかできないよね。と。そう思う。アメリカ人にはできない。

自分が思っている倍くらいの音量の幅があり、圧巻!MCもみんな落ち着いていて。喋るテーマだけ決めて、その場でお客さんを見ながらおしゃべりしている感じ。さすがだな。素晴らしいステージでした。このあたりで、自分が少しずつ落ち込んでいるのがわかる。そう、こうはなれないけど。気持ちを強く持っていないと逃げ出したくなる。

チンバッソ3本!

オールスターバリチューは、地鳴りがするほどぼっかんぼっかん吹いててサイコー!気持ちいい!映画音楽を取り上げておりました。

からの夜7時からのパーティへ。50回記念のセレモニー、授賞式、余興演奏などが繰り広げられます。

本気の出し物多数!いつリハーサルしたんだろう。前回の大会から亡くなった人の追悼コーナーも。

ちょっと早めに中座させていただきました。なにせ、いよいよ自分たちの本番がありますから。

部屋に帰って着替えて、配信機材などのセットをもって、毎晩、ジャズ系のイベントが繰り広げられているパーティルームへ。本当は3組のエントリーがあったのだけど、1組キャンセルになり1時間の枠となりました。

先発のヘビメタチューバさんの演奏終わり、チューバマンショーの番。
英語で前説。あまり笑いを取りにいかずに、写真をたくさん撮ってね。と。CDもあるよ楽譜もあるよ。

チューバマン登場で、会場湧きました。いつものように、チューバマンが人の目を引き付けている間に、ユーフォマンに変身して後ろから登場!これも湧きました。いつも通り。

2曲ほど演奏してバーズビック氏登場!日本人のお友だちにも秘密にしていたので、ぼかーん!と盛り上がりました。アドリブ合戦したりして。あとは、マイペースに。英語のMCでもウケが取れることがわかってきてだんだんノリノリになりました。踊ってくれている学生さん。「オーマイガー」と頭を抱えて右往左往する人。最初から満面の笑みのJAPAN人。良き夜でした。終演後もしばらくおしゃべり。バーズビック氏は明日リサイタルがあるのを気を遣って早めの登場にしたのに、ずっとリラックスしておしゃべりしてるし。おかげで良い写真が撮れました。

ポージングに張り合うひとたち

ITEC2023@アリゾナ州立大学4/7 Day2

特に大勢の人と話すことで消耗していくタイプの人間であるわたしは、1人でじっとしている時間が必要なのです。ウォームアップセッション行けず。なんとか大学生アンサンブルの枠に間に合いました。そう。ノーステキサス大学のバリチューを聴くのです。会場に入って、学生さんがワッと出てきてそれだけでもう胸が熱くなり。演奏が始まり更に胸が熱くなり。ハウルの動く城のテーマなんかやっちゃって、さらに胸が張り裂けそうになってきたところで、サウンドにやや違和感。。。固いな。。個々の音が出すぎているな。。。うーん。これは、上手ではないな。。。あれ?違う大学のアンサンブルでした。

2番目に出てきたのが正真正銘のノーステキサス大学のバリチュー。チューバの先生が出てきて、実はこのアンサンブルに関わってるのは、ここ3ヶ月のことなんですと。ずっとドクターボーマンが面倒をみてきて、それをデビッドチャイルズが情熱をもって引き継いで。今回、彼はヨーロッパにいるので都合が合わず、自分が指揮をすることになった。と。また、学校の歴史なんかも話してたりして。そう。自分が知っているのは、こちらのサウンドでした。

コンサートを終えて外にでると、芝生の広場に人だかり。全体のフォトセッションです。ジャパン人はこういうとき、どんどん後ろの方に流されてくるから可愛らしくて良い。自分も後ろの方におりました。後ろの方に日本人溜まりがあります。

チューバマンに連れられてバーガーショップで外食。

ジャックインザボックスというのは、広告に強烈なジョークが織り交ぜられているお店で、マクドナルドのホットコーヒーで火傷をしたという訴訟を皮肉って「Causion! Hot coffee is hot! 注意!ホットコーヒーは熱いョ!」ってカップに書かれていたりします。そういうのを丁寧に読んでいくのがだいご味。

Can I have Onion rings instead of French fries?
フレンチフライの代わりにオニオンリングにしてください

わが青春のオニオンリング。うまかった。左手でぐわしとケチャップをわしづかみにして持ってくるのがスタイルです。これだけのケチャップを使います。

「ダイエットチェリーコークが感動的にマズいです」

ノーステキサスユーフォニアムカルテットのコンサートを見に行く。これは、ノーステキサス出身者で今は海軍や陸軍バンドで大活躍する卒業生のバンド。軍楽隊というのは音大生にとって最高に名誉のある就職先でそこがジャパンとは少し違う。つまり、チョー優等生の集まり。

ここから、しばらく練習室に籠って音出し。なんせ数日間楽器を触っていないので、そろそろ吹かないとやばい。空気が乾燥していて、さらに日焼けをしてガビガビになっているのがわかる。少し離れたところからチューバマンの音がする。同じようなメニューをやっていて面白い。

なんとここに、岩満君が入ってました。「一人、都合が合わなくて来れなくて。オレ、昔やってたので」ですって!演奏、素晴らしく、ちょー難しいのにウィットも混ざっていて。そう。こういう学生をたくさん排出してきたのがノーステキサスであり、ドクターボーマンであり。ぼくは、はみ出してますけど。

と、ここでバーズビック氏から、いまからリハしよまい。と連絡あり。ドタバタと練習室を確保し、チャチャッとリハーサルをしました。いやー、目が大きくてオーラが出まくりで、ライオンと同じ部屋にいるかのようなプレッシャーがありました。30分ほどでオッケーとなりました。

夜のコンサートはまた巨大なコンサートホールにて。今夜は英国式ブラスバンドとゲストソリストという構成。気を抜いていたら登場しました!小久保さん!保科先生も指揮で登場です。在学中は、日本人であるわたしが西洋音楽を学ぶことに葛藤していた。もしわたしが西洋人だったらどうだったのだろう。そんな時、ドクターボーマンが、あなたのバックグラウンドを強みとして使いなさいと言われました。そしていまわたしはここにいます。
というスピーチに涙腺崩壊。そしてアンコールはドクターボーマンとのデュエット。ボーマン!昨日の主催者バンドのときと打って変わって、ものすごい音圧で吹いてます。別人です。ボリュームもすごい。これが小久保さんへのはなむけなんだな。滝の涙。

小久保さんはすっかりスターになってました。他にも素晴らしいゲスト多数。

コンサート後の興奮冷めやらぬわたしたち

今晩も、まだまだ夜は終わらず、22時からホテルにてジャズのコンサート。Gale Robertson。この人のオンライン講義も日本語に翻訳したことがあって、スタイルはとてもよくしっておりました。冒険せず、丁寧に絶対この音!というのを出す人。実際に聞いてみたら、思っていた印象よりもずっと攻めた吹き方をする人だった。息の速さ、音量。

渋い!
お客さんは好き勝手におしゃべりしてます

ちょっとジャムセッションっぽくなったりして、血が騒いだのだけど、ダメ!まだぼくはデビューしちゃダメ!と我慢していました。参加していた学生っぽい人に「あれ、良かったね。リッチマテソンの編曲と同じだね」みたいな感じでしゃべりかけたら「あれは、リアルブックを見てただけだ。知ってる?リアルブック」とか言って、へ音!のリアルブックなんかを見せられた。つまり随分なめられたのだけど、それでも我慢。