AFF 申請するまで

文化庁のAFFに締め切り前の9/16に申請した。
それまでの顛末を簡単にまとめる。

そもそも団体での申請しかできないということ。その趣旨はわかるのだけど、自分は、その網から漏れるところにいるな。そういう世界が好きで、敢えて万人受けしないと解っていてやってるのだからしょうがない。

それでも、新規に立ち上げる団体でも申請可能ということで、しばらく様子を見ていた。一次募集が終わって、ノウハウが整ったところで楽して二次募集に応募しようかと。ところが、一次募集が終わった段階で「二次募集するかどうかわかりません」とのアナウンスが出てしまったので、ほとんど諦めていた。

後から「これが運が良かったな」と思えたのは、一次募集に申請した友人がいて「とりあえず郵便局の団体名義の口座を作っちゃった方がいい」とアドバイスをもらって、すぐに作りにいったところ。5月末に書類を提出して、手元に通帳が届いたのが8月の2週目。一度、団体規約の不備を指摘されて差し戻しが入ってこの長さ。

「やっと通帳きたけども、(二次募集してないみたいだし)虚しさばかり残る」と、友人に連絡したところ「二次募集の案内でたよ」と。どうも、ワンテンポ遅れるのは、今までそういうところに無関心でいたからだな。

当初のプランは、東京、名古屋、大阪くらいでチューバマンショーをやって、あわよくば東京公演の時にプロモーションビデオなんかも撮ってもらうと。それで、TUBARKOURのネット配信開始に合わせて、PVも発表すると。

でも、具体的に考えてみると、補助金に通らなかったとき=全部自腹で、普段通りのライブの条件でやらないといけないという保険もかけておかないといけなく。

日程を押さえさせてください。でも、申請通らなかったら、ショボショボのお礼しか出せません。というような信頼関係にあるところでないと、会場も、ミュージシャンもお願いするのは無理。また、土地が変わるとそれだけで交通費の清算がひどく煩雑になってしまうので、もうここは割り切って名古屋だけで開催することにした。そして、お世話になっているハコ、ミュージシャンに、こんなときだから、(申請とおるかどうかわからないけど)せめてものお礼を。

まずは、チューバマンの日程を押さえて、会場の日程をきいて。その結果、効率よく、つまり最低二日は名古屋でライブが開催できるようなところを全部抑えた。10月、11月、12月の3ヵ月で17回のライブを組んだ。そこに、各地でお世話になったゲスト奏者の予定を組み込んでいく。

実際の申請で大変だったこと。これは、もう愛知県の補助金でも他の補助金でも通った道なのだけど、チューバマンショーの場合、チラシに本名が出ていないので「これが、本当に自分なんです!」という証明をすること。ウェブサイトの照喜名がユーフォマンのマネージャーであるという設定の下り、ヤマハのウェブサイトの設定の下り、随分と昔、新聞に掲載された際に実名が載ったときの切り抜き、雑誌に掲載された時の写真、こういったものをかき集めて、まとめてPDFにして、文章で補足してという作業。そして、最近は、単なる思い付きで予約&お問い合わせ先を「チューバ星地球課」にしていたので、これまた「チューバ星とはなんぞや」というところから、実際にこのアドレスで予約や問い合わせのやりとりをしていますということが証明できるものを用意した。世の中には、芸名だけでやっているアーティストってたくさんいるだろうから、みんな苦労してるだろうな。

団体規約、郵便局の通帳作るときに、しっかりしたもの作ったから大丈夫!
収支計画書、作業自体は時間がかかるけど、数字をあてはめていくだけなので大丈夫!
この段階で、初めてエクセルの使い方を人に教えてもらって、随分と計算が楽になった。
いま、使っているBluetoothのキーボードが、どうも反応が悪くて、一番初めに打ち込む数字がよく漏れたりしていて、毎回、計算が合わなかった。

年間の収支計画書→お手上げ!いろいろ調べてみたけれど、これは、何か基礎知識のようなものが欠如しているらしく、何の数字をどう計上するものなのか、ぜんぜんわからない。知り合いの税理士さんに泣きつく。前からいろいろと相談しているのだけど、「手を尽くしたうえで聴いてくるならいいよ」みたいな、今のぼくにちょうど良いスタンスの方だ。おかげで自分でいろいろできるようになった。

この作業にほぼ一ヵ月。ひとまず、申請はできたけど、これで一安心ということは全くなく、交付/不交付の決定が下されるまで、また毎日ストレスの日々だ。そして、パソコンに向かって事務作業をすることで、いわば自ずと、現実のミュージシャン稼業に空白の時間を作ってしまったので、これを埋めていく作業をしないといけない。せっかく新しいクルマが来たのだから、遠出もしたいけれど。。。

この、大変だった日々のことは、良くも悪くも、自分の性格では、すぐ忘れてしまうと思うので、書き留めておく。笑い話になりますように。